レイメバンバ近郊の観光地

レイメバンバからアクセスのいい主な観光地についてダイジェスト版で紹介します。あくまでレイメバンバ近郊の観光地なので、ちょっと遠いゴクタの滝やカラヒア石棺、ユンビージャの滝などのご紹介はまた後日。

1. クエラップ遺跡

別記事で紹介しましたが、チャチャポヤス文化の代表的な遺跡で、北のマチュピチュとも呼ばれています。2017年にはペルー初のロープウェイが開通し、ぐっと訪問しやすくなりました。レイメバンバからは、麓の村ティンゴまでバス(約1時間)、そこからヌエボ・ティンゴ村のロープウェイ入口まで歩きかタクシー。ロープウェイに乗ってしまえば、遺跡までは歩いてすぐです。チャチャポヤスからは車で1時間ほど、多くのツアーが毎日出ています。遺跡自体は6ヘクタールと広いですが、19年現在修復中の箇所が多く、見ることができる所が限られており、ゆっくり歩いても大体3、4時間で見学できます。帰りはロープウェイの運行時間に注意(8時~16時。月曜日休み。その他メンテナンスのための年休あり)。遺跡入場料S/.30、ロープウェイ往復S/.20.40。

2. レイメバンバ博物館

こちらも別記事で紹介していますが、私が経営するカサ・マルキ・ミュージアムロッジのお隣に位置する博物館で、コンドル湖遺跡から発掘された219体のミイラをはじめとするチャチャポヤス文化の遺物を収蔵しています。クエラップ遺跡のような建造物を見学した前後に、博物館で実際のチャチャポヤス人の生活がどのようなものだったのか、思いを馳せることができます。レイメバンバ村から歩いて30分、車で5分ほど。チャチャポヤスからは車で2時間です。開館時間10時~16時半、休館日元旦及びクリスマス。入館料大人S/.15(ペルー人は小中学生S/.3、大学・専門学校S/.8)。

3. レバッシュ集合墓地遺跡

チャチャポヤス文化の一つの埋葬形式である集合墓地の典型的な遺跡です。壁面に描かれた素朴で抽象的な壁画も見どころの一つ。チャチャポヤスーレイメバンバ間幹線道路にあるジェルバブエナ村から車で20分、遺跡最寄りのサン・バルトロ村に着きます。そこから歩きで40分ほどです。レイメバンバからサン・バルトロ村までは車で約1時間、チャチャポヤスからは約2時間です。チャチャポヤスからはレイメバンバ博物館と共に1日で回れるツアーがほぼ毎日出ています。入場料S/.5(2019年12月現在村の旅行組合のガイドを付けないと入場できないので、実質入場料はガイド付きS/.35です)。

4. ディアブロ・ワシ、ペタカ、ボベダ遺跡

レイメバンバ近郊のチャチャポヤス文化の遺跡群です。ディアブロ・ワシ、ペタカは断崖絶壁に作られた集合墓地で12~15世紀の間に使用されたと考えられます。ボベダはチャチャポヤス時代の住居址で、クエラップ遺跡上の住居址よりもはっきりとその姿を確認することができます。レイメバンバから車で行けるタンビージョという地点まで30分、そこから歩きか馬で2時間ほどです。3遺跡見学の所要時間は約8時間。特に入場料はかかりませんが、道に迷う可能性があるため、ガイド雇用必須。レイメバンバからのツアー、一人S/.185(催行2名から。移動、ガイド、入場料、昼食込み。参加者が増えると割引あり)。レイメバンバの中央広場にある観光情報窓口でご案内できます。

5. コンゴナ、モリネテ、カタネオ遺跡

こちらもレイメバンバ近郊のチャチャポヤス文化の遺跡群です。コンゴナは2ヘクタールの土地に80もの住居址が点在しています。チャチャポヤス文化の建造物に特徴的な、ジグザグ、グレコ、ダイヤの三つの様式が様々な建物に見受けられ、この村落がおそらくは重要な部族であったのでないかと考えられます。モリネテ、カタネオも同様の住居址です。レイメバンバから車で行けるラス・パルマスまで20分、そこから歩きで2時間ほどです。3遺跡見学の所要時間は約6時間。個人の敷地内にあり、且つ、迷いやすいため、こちらもガイド雇用必須です。レイメバンバからのツアー、一人S/.150(催行2名から。移動、ガイド、入場料、昼食込み。参加者が増えると割引あり)。レイメバンバの中央広場にある観光情報窓口でご案内できます。

6. チュキバンバ遺跡、シルペ・コチャ湖、ミシャ・コチャ湖

レイメバンバから車で3時間ほどのチュキバンバには、インカによるチャチャポヤス征服後の遺跡が数多く残されています。インカ文化に特徴的な剃刀の刃も入らないほどぴっちり組まれた石組みや沐浴施設跡などを見ることができます。また途中のアトゥエンはバードウォッチングの聖地で様々な鳥類を観察できます。アトゥエンから歩いて1時間ほどの所にシルペ・コチャ湖、ミシャ・コチャ湖という大変美しい湖があります。チュキバンバまではコンビが出ていますが、遺跡へのアクセス、帰路を考えるとタクシーをチャーターするかツアーに申し込むのが無難です。レイメバンバからのツアーは、一人S/.200(催行2名から。移動、ガイド、入場料、昼食込み。参加者が増えると割引あり)。レイメバンバの中央広場にある観光情報窓口でご案内できます。

7. コンドル湖遺跡

レイメバンバ博物館の収蔵物が発見されたコンドル湖遺跡見学には、レイメバンバから最低2泊3日のトレッキングが必要です。往復20時間、海抜3600メートルの峠を超えるきついルートですが、馬のレンタルもありますし、遺跡のみならず湖の風景も素晴らしく、訪れた人々は皆、行く価値があったと言います。1~3月は雨期のため道が非常に悪く、避けた方がいいでしょう。ベストシーズンは6~10月です。また、他の季節も雨が多いので、防水のトレッキングシューズやレインシューズ、レインコート必須。宿泊施設はありますが、共用の毛布(清潔さは保証できません)を使用したくない人は寝袋も必須です。レイメバンバからのツアーは、一人S/.650(催行2名から。馬使用料、ガイド、入場料、ボート使用料、3日目の昼食までの食事代、2泊分宿泊費込み。参加者が増えると割引あり)。レイメバンバの中央広場にある観光情報窓口でご案内できます。

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