チャチャポヤスへの行き方

ペルー北東部のアマソナス州へは次のような行き方があります。

チャチャポヤス空港利用の他は、最寄り都市から陸路というルートです。またチャチャポヤスから周辺の観光地及びホテルにも陸路で移動となります。

１．チャチャポヤス空港

2018年11月現在、リマからチャチャポヤス空港に、Atsa社及びLCペルー社（2019年5月現在営業停止）がダイレクト便を週4便飛ばしています。便数が少ないためまだまだ価格が高く、さらに小型機なので11月～3月の雨季には欠航が相次いでいます。ただ他の空港利用より遥かに短時間で移動できるため、短期間の観光には便利です。また、空港のあるワンカ地区は高低差900メートルを超える渓谷の絶景で有名で、到着すぐに観光できるというメリットもあります。

空港からチャチャポヤス市街には車で30分ほど。空港外にタクシーやコレクティーボ（乗り合いタクシー）が出待ちしています、

２．ハエン経由

ペルー最大の航空会社Latamがカハマルカ州のハエン空港まで毎日2便飛んでいます(2019年12月現在LCCのVivaAirも週4便飛んでいます)。

ハエン空港からチャチャポヤス市街まで様々なバス会社・旅行代理店が定期バスを出しているので移動には困りませんが、約4時間かかるため、この日はどこも観光できないと思った方がいいです。

Latamは毎日就航していますしVivaAiraは安いですが、ハエンにはほとんど観光地もおいしい郷土料理もなく、他のルートよりも陸路移動時間が短い、というメリットくらいしか個人的には思い当たりません。

３．カハマルカ経由

アマソナス州のお隣カハマルカ州まで空路もしくは陸路で行き、その後陸路でアマソナス州入りする、という手もあります。

クスコから飛行機が飛んでいるトルヒーヨに行き、その後陸路でカハマルカ、そこで何泊かして観光し、その後アマソナス州に入るというのが欧米の観光客の皆さんがよく取られるルートです。

カハマルカからチャチャポヤスまではバスで10時間ほどですが、夜行バスでカハマルカを出発、途中のレイメバンバで下車、何泊かして、レイメバンバ博物館、レバッシュ遺跡を観光、その後クエラップ遺跡を観光して、その足でクエラップ遺跡麓のティンゴやゴクタ滝で有名なコカチンバで宿泊するのが効率的です。というのも、下記地図を見て頂ければ分かるように、チャチャポヤスを拠点にすると、各観光地へ往復しなければならず、時間を結構取られます。それよりは、各観光地で宿泊しつつ回った方が移動時間が省けるのです。

ちなみに、カハマルカからレイメバンバのルートは雲上の道とも呼ばれ、北東部アンデスの絶景とアマゾン上流の豊かな自然を楽しむことができます。ただし、道のコンディションは必ずしも良くないので、自分で運転する場合は要注意です。

（2019年12月現在、カハマルカからチャチャポヤスの道路の途中でメンテナンス工事をしていて、月～土の昼間は通行止めになっています。夜行バスか日曜日に通過することをお勧めします）

４．タラポト経由

アマソナス州のお隣サン・マルティン州の州都タラポトまで空路で行き、その後陸路でアマソナス州に入るルートで、これも欧米からのお客様がよく使われるルートです。特にアマゾン上流域の自然やバードウォッチングを楽しみたい方にはうってつけですし、コーヒーやチョコレートなどの産地を見学することもできます。

タラポトからチャチャポヤスまでの直行バスがある他、道中の町々まで行くコレクティーボ（乗り合いタクシー）で町から町まで移動していく方法もあります。タラポト近くのモヨバンバは蝶や蘭で有名です。また、ペドロ・ルイス（チャチャポヤスから1時間ほど）まで大きなバス会社のバスで行き、そこからタクシーでコカチンバ（ゴクタ滝最寄りの村、ペドロ・ルイスから30分ほど）に行って、そこを拠点として観光することも魅力的なルートです。

タラポトからチャチャポヤスまでの道路はアスファルト舗装されていて、素晴らしいコンディションです。景色も良いですし、中小規模の町が連続しているので、自分で運転する場合も安心です。ただしチャチャポヤスまで12時間ほどかかります。

またタラポトからチャチャポヤス空港までセスナが飛んでいます。11月～3月の雨期は欠航が多いですが、乾季であれば安定飛行していますのでお勧めです。Saetaという会社が運営しています。

５．チクラヨ経由

海岸部の観光地チクラヨからの陸路は、空路があまり発達していなかった3年ほど前までは主要なルートでした。リマからチャチャポヤスまでの長距離バスはチクラヨを通るので、例えばリマからチクラヨまで長距離バス、チクラヨで何泊かして、その後チャチャポヤスにバスで移動、という手もあります。

チクラヨからは各社大型バスを出しています。大体13時間くらいですが、夜行バスがほとんどですので、寝ている間に着くと思えば移動も楽ですね。